ジャニオタ八十三番地

長く咲く花を見つめています

忙しいあんたが大好きだけど(元気コン初日感想)

 

完全にネタバレです。そして長いです。

 

 

日曜日、元気が出るLIVE!!の札幌公演に行ってきました!ツアー初日!

 

今回の公演を見てきて、これは感想を書こうと思いました。考えていることを文字にすると、頭の中が整理されるので、私は今とても頭の中を片付けたくなっているんだと思います。

(もちろんアタイ鏡の話ではありません)

 

 

※くどいようですが色々とネタバレします。

※「良かった点」も「良くなかったと思った点」も書いているので、公演に対しての否定的な意見を目にされたくない方にはおすすめしません。

 

 

 

 

 

 

 

これは、とてもめんどくさいオタクのひとりごとです。

 

 

私はこの世の中に大勢いる安田担の内の一人です。特別な観察眼があるわけでも、エンターテイメントに携わる仕事をしているわけでも、音楽をかじっているわけでもありません。

だけど関ジャニ∞のことはものすごく好きなので、やはり好きなものに対しては考察したくなったり熱くなってしまったりします。ファンとしてジャニオタとして「楽しむ側」として感じたことを書こうと思います。

(ビジュアルなどは全体的にすごくよかったので触れません。大倉くんとかホントCGみたいで美の暴力が過ぎるなと思いました。)

 

 

さて元気ツアー初日、総合的な感想は「楽しかったけど、なんかもうちょっとほしい」でした。その「なんか」が何なのかを片付けたくなったので、これから一ヶ月続くツアーをめいいっぱい楽しむためにも、東京公演の前に感想をまとめておこうと思いました。

 

今回のセトリや演出など、どんな評価や意見が多かったんでしょう。ツイッターでは、最高!という感想も、微妙!という感想も目にしました。自分の思いがマイノリティー寄りなのかどうかあんまり掴めません。

 

初日に行ってきて、私が心に「なんか」を散らかしてしまったのは、決してつまらなかったと言うことではないのです。

ツアーが終わって振り返った時、「初日公演が一番良かったな」と思ったことは、私はこれまでに一度もありません。だけど初日が大好きで、オーラスの次に必ず抑えておきたい公演でもあります。

コンサートや舞台の初日には、「みんなが初めて見るもの」というとてつもないワクワク感があります。それは、年に数回しか味わうことのできないかけがえのないワクワクです。このワクワクだけは、2回目以降の公演ではどうしても味わえません。

初日って色々と荒削りですよね。前述した通り、初日がナンバーワンのクオリティで終わるツアーはないと思いますし、初日ってそういうものだとは思います。今年も十分楽しかったんです。それなりに驚かされもしましたし。

同じ言葉を繰り返すばかりで芸がないですが、初日ってそういうもの。それを踏まえても「なんか」がまだ胸を掠めるのは、単に私が勝手にしょんぼりしてしまったところが多かったというイメージです。

リサイタル静岡公演でキャンジャニを一度見ていたことと、ドリフェスに行っていたことも、私の中から少なからず『初日の醍醐味である新鮮み』を奪っていたとも思います。それはただただ自分の問題ですが。

 

 

◆はじまった!!!んだけど…

何が来るのか、そわっそわの一曲目。暗闇で「キングオブ男!」が流れた時、私の中は「えっ!マジで?!」感でいっぱいになりました。近年イチの一曲目に対する驚きでした。

 

どんな経緯でこの曲になったんだろう?いや、オブ男自体はすごく好きだし、最も売れたシングル曲ですから今回もセトリに入るかな〜とは考えていたけどまさかの一曲目。

そういう「裏切り」が良く作用するか、はたまたそうでないかは、前後の演出との繋がりだったりするのかなぁ……と私は思うのですが、OP映像がエイトの和気あいあいとした空気感であり、二曲目が「へそ曲がり」だったので、結果的にはそんなに効いてこなくて、どちらかと言えば後者になってしまったかな。

 

勿論「へそ曲がり」が悪いのではありません。好きだし、知らん人にも聴いてほしい曲の一つです。振り付けがちょっとダサいけどそのダサさも含めていいと思っています。

オブ男→へその流れを最高だと感じる方もいらっしゃるわけです。じゃあ何ならお前は納得するんだと言われたら、恥ずかしながらパッとは答えられません。でももっと違うアプローチを受けたかった気はしていました。

 

毎年のツアーを、私は前年のツアーと比較しがちになってしまいます。ニズムで一曲目に「EJ☆コースター」が来るのは沢山の人が予想していたと思いますが、アルバムのリード曲でしたし、実際、少女が本の中に広がるテーマパークで色々な物語を楽しむ…といった雰囲気に自然と沿っていたように思います。分かっていた分、そういう「裏切り」はなかったけど、それはそれで良かった。

 

今回のLIVEの幕開けが思った以上に自分の中ではしっくりきていない=スタートダッシュに乗っかれなかったのは、自分でも自分がすごく残念でした。東京からは乗り遅れないようにしたい。

今ぱっと思い浮かんだ、のっけからめっちゃテンションが上がったLIVEの冒頭は8ESTのドーム公演かなぁ。金太郎飴からの拍手映像→「あおっぱな」の流れです。特に元旦の京セラ公演。Bメロで、前日の紅白でやってきた「女ソーラン」か何かのフリを会場全体でやった時は楽しすぎて涙が出るほどでした。大晦日公演の「いってらっしゃい!」「いってきます!」があったから尚更良かったと今でもジーンとします。

 

今回も冒頭からハッピーなところもありました!オブ男前、リアルタイムでの円陣中継を入れてくるあたりがオタクのツボをおさえている…ありがとうございます。エイトの円陣がね!好きなんだオタクは!!

 

開始から数曲だけでも、並べてみるとエイトの曲はすごい。本気と書いてマジと読む男でへそ曲がりだけどがむしゃらで、前向きでなんぼのもんじゃいで………確かに元気が出る曲づくしだ。元々の「元気」に慣れ過ぎて、私は知らぬ間に「元気」のハードルを上げてしまったのかな……。

 

 

◆もし曲順を一カ所だけ入れ替えられるとしたら、絶対

「ふりむくわけにはいかないぜ」と「LIFE」をチェンジ!!!!

 

ここは本当なんて勿体ないことしたんだと思いました。無駄に熱が入ります。

「ふりむくわけにはいかないぜ」、私は今回のアルバムの中で一番好きなんですが、アーッここで消費しちゃうのか……という大きめのしょんぼり感がありました。

サンボマスターさん特有の、剥き出しの全力感とキザとは違うカッコよさ(イメージです)がぎゅっとしていて……それをエイトが歌うことで、もう涙が出てくるような気合いが入る曲。

 

もっともっとためてほしかった。ためてためて、終盤のバンドで会場が沸騰している中で『絶対!絶対!』って聴きたかった。

聞き慣れた「もんじゃい」と「ライオン」に挟まれて窮屈に感じてしまったんです、何だか。この曲がようやく生で聴けてうれしいのに…!あー!でも本当もっと輝けたはずと思うんだ!

 

レコメンで、この曲は難しいからバンドでやるか分からない(ニュアンス)と言っていましたけど、せっかくバンドでやってくれて嬉しかったのにな。くどいようだけど差し込み場所が勿体なかったです。一番そう思ったポイントです。

 

 

 

◆勿体ないところに挟まった気がする曲その2

2つ目は「Heavenly Psycho」なんですけど、これも場所が勿体なかったような。

亮ちゃん編曲で、すごくおしゃれで亮ちゃんらしさがつまっていて、それぞれの見せ場もありそうで、生で見るのが楽しみでした。

 

以前友人らとツアーの曲予想をしていて、ちなみに私はヘブンリは「絶対最後にやるよ」と言い張っていました(全然違いました)。

何故なら、今回新たに編曲されたとは言え、アンサーソングがあったり、最新シングルに編曲して収録されたほどメンバーにもオタにも大事にされている(と私は思ってる)曲ですから、披露するのは言わずもがなで、且つしかるべき席に座る曲だと思い込んでいたのです。

 

前回「Heavenly Psycho」をやったのは十祭だったと思いますが、野外だったから一層ムードがあって何とも言えない感動を誘いました。

近年はもう、古い曲をセトリに混ぜてくれるだけで「ああ好き!!!」ってなるチョロいオタクなので、今回もそれなりに感動したんですが、セトリジェットコースターに乗っていたせいで育てた余韻を回収しきれなかった。これも自分の問題なんですけどね…。

でも、だって、

『バンド続きでバーン!』→

『しっとりと懐古』→

『オッケー声出すぞ!』

って言われても、色々と気持ちが追いつかなかったんだ…切り替えが上手くいかなくて……ソイヤソイヤするのは楽しいけど、「あらっここで?!」と戸惑いながらのソイヤソイヤになってしまった。前にも、どこかでこんなふうに思ったことがあったような気がします。

 

「ズッコケ」は、エイトコン不動の定番曲ですよね。エイトにとってもターニングポイントの曲(ZIPか何かでも言ってました)。

ずっとやってても「無責任」と比較したら文句言われないし(笑)これからも毎年やってほしい曲です。が、もっと効果的に使ってほしい曲・もっと効果のある曲なはずなのです。

 

「ズッコケ」をやるからオタのテンションが上がるんじゃなくて(いや上がるけど毎年ブンブンしている分免疫も出来ているので)、テンションが上がってる流れでかかる「ズッコケ」が最高に楽しいです。メンバーにもオタクにとっても「やらなきゃいけない曲」じゃなくて「やらないとはじまらない曲」であってほしいなと思います。

 

  

◆なんとまさかのキャンジャニちゃん!

まさか出てくるとは思わなかった…本当にありがとうございます…私はこのためにチケット代を支払います。三十路男性アイドルのJKコスプレを拝むために各地方へ飛びます。

 

ああ…ノーメイクなのに安子の仕上がりたるや…(完全に贔屓目です☆)腹チラと言うかへそチラが気になっちゃって、もう少クラ見ながら練習してきた「バリンタン」踊るどころではなかったです。そうそう、「バリンタン」をキャンジャニでやるという「そうきたかー!!!」感(嬉しい方)。

 

ちょっとぐだぐだっとした映像(※後述)を挟んでの「夏の恋人」への流れは最高でした。一度は想像していたけどまさか!的な嬉しいサプライズ。初カウコンの「マーメイド」とか、春コンの「愛してる愛してない」とか、それくらいの良いハッピー感がありました。想像つかないことが起きた時のハッピー(ビーストのふんどしとか、ヨコのトランペット初お披露目とか)とはまた違う、ミーハー心をくすぐられる感じがたまらなかったです。

ジャニオタである幸せを噛みしめた!関ジャニ∞好き!!ってなった。

 

「Heavenly Psycho」を除いて、今回唯一のカップリング曲枠(違ったらすいません)な「夏の恋人」。

歌詞が「CANDY MY LOVE」とリンクしているので、間に「バリンタン」と映像を挟むとは言え、表も裏も楽しめる!はやくもう一回見たいです。見てないひとにもはやく見てもらいたい場面!

衣装も良かったし、振り付けも一昔前の歌謡曲チックな雰囲気と合ってて、みんなでぎゅっと集まるかわいさもあって、それぞれの見せ所もあって。ミニ花火の演出も楽しかった!

キャンジャニちゃん映像での『ハートをくれるかな〜?』の前フリに対しての『僕があげるよー!』への繋がりも大好きです。

 

 

 

◆映像のあれこれ

後述、と括弧した映像なんですが、楽屋のやつかわいかったです。

好きな人紹介コーナーもかわいかった。歌舞伎はすべったけど、ヤスが映像ですべるのには、安田担というかオタはもう慣れてると思うし背中のきれいさに両手を合わせて天を仰いでいたので気になりません。カツ丼とカレーのくだりは懐古厨にもやさしかったです。

上で書いたように、OPもかわいかった。後半のワサビ寿司(毎回ワサビ当たる人同じかな?違うといいな〜)も面白かった。

 

ただ、全部あんまり凝ってないな〜とは思いました。例年に比べての話です。

凝った映像をつくる時間がなかったのかな。好きな人映像は、殆どが白ホリだったよね。素材がいいので十分かっこいいんですけどね。もっとお金かけてもらってもね。いやお金があってもきっと時間がなかったんだよね。

映像は、衣装替えなどの「つなぎ」としての役割がまずあると思いますが、それは次のシーンへの「導入」(および前場面の回収)と言うことでもあって、ステージ上に本人達がいない場合が殆どだから、凝った映像が見れたらもっともっと嬉しいです。

 

 

 

◆且つもっともっとかわいい衣装がみたい

衣装替え、と書いて思い出しましたが、衣装が惜しいとも思いました。冒頭に書いた「なんか」にこれも確実に入っている…。

 

ヤスを見ていることが多いので、全員分きっちり見ていないけど、あんまりかわいくなかったような……キャンジャニちゃんのセーラーと「夏の恋人」のお衣装以外に「これは!!!」というものがなかった。最近ずっとそう。もちろん良いお衣装もありますが、良いやつの方が少ない気がする。

まあ、これはことさら好みの問題の極みでしかないんでしょうけど…。

 

最初に出てきた時の衣装を見て、「あの柔道着を作られた方のデザインかな?」と思わざるを得なかったよね。FIGHTの頃のアー写とJBのダンスパート衣装とTAKOYAKI〜のMV衣装を足して割ってキラキラさせた!!みたいな、あいまいな既視感を覚えた。

悪いんじゃなくて、あ〜〜もっと他にないのかな〜〜〜と思ってしまうしょんぼりです。近頃衣装が色々と似てるのかもしれません。

 

上着脱ぐことで変わるのってどちらかと言えばマイナーチェンジだから、あれっ今回衣装替え少ない??と言う印象も残りました。実際少ない方だったかな?

エイトって良いお衣装ほどすぐ脱いじゃうのは何故なんだろう。

 

 

 

◆ユニットの演出

ユニットコーナーすごく好きでした。

「乾いた花」は元々曲がいいというのもあって、カッコよくも楽しそうに演奏するヒナとすばるにぐっときたし、二人の表情もものすごくよかったです。いきいきとしてた。

改めていい曲だなぁ……セルフカバーだけど、全員版とアプローチが全然違うから違和感ない上に新鮮みもあって、音源で聴くよりもっと素敵でした。MCからああいう風にユニットコーナーに繋げると思わなくて楽しかったし、あのずるっとした空気がヒナとすばるの関係性に似合ってた思いました。

 

「バナナジュース」は、トランペットもそうだし、亮ちゃんのサックスまで見れるなんて、ものすごいお得感です。衣装はシンプルだけど、色薄いサングラス含めスカのおしゃれなイメージと合ってました。何だか漫画のキャラクターみたい。

メンステ左側だけでやっていたけど、会場全体にひろがっていくような盛り上がりも感じておりました。楽しかった。

 

関ジミもかわいかったです!三十路のランドセル!

三人がランドセルをしょって出てきた瞬間が頂点だったので(ある種の出オチ)それ以上のサプライズ感や、衣装に伴った演出がなかったのがちょーっと物足りなかったけど、かわいかったからいいや^^

若い頃は大人っぽいことをしていたのに(モナコ)、三十路にして小学生になるとは…。かわいかった。大倉くんのお尻のパツパツ感を目の当たりにできるLIVE感も十分です。

シャツの英字が三人とも違っていて、青文字と赤文字に何か意味がありそうな気配はしてたんですがメモしわすれました。

 

ユニットとは違うけど、その後の「LOVE&KING」も普通に楽しみました。(村上担じゃないやつがKINGが今年も登場したことについてどうこう言うのはうるさいだけなので、特に言及致しません。)

曲順として、セトリをトータルで見たらユニットの後で良かったんだなと。

 

今回の公演はダンス曲が少ないから、ここでエイトがバックダンサーとしてヒップホップダンスを踊ってくれたこと(個人的にはヤスのダンスが見れたこと)に、ダンス担の安田担はすごくすごく救われたと思います。あそこのヒップホップダンスの身のこなしで安田担はうまい酒が飲めると思います。

 

 

 

◆勿体ないところに挟まった気がする曲その3

これは「韻踏ィニティ」です。この勿体ない感は、去年の「RAGE」がトロッコ移動・お手ふり曲で消化されて勿体なかったのと同じ種類の感想です。

 

バクステに行ったらメンステに戻らなくちゃいけないのは分かる。しかしこいつは演出次第でもっと好きになれそうな曲だった(どんな演出でくるかを楽しみにしていた)だけに、そんな気持ちを拭えなかったやつです。

「ナントカナルサ」が曲調的にも移動曲になるのは予想がついていましたが、「韻踏ィニティ」はちょっと予想外でした。

 

 

 

◆ダンス曲の亡霊になる

LIVEでのダンス曲は自分にとって最大のご褒美なので、「韻踏ィニティ」の途中までと、その前の「WASABI」だけじゃ満足できませんでした。もっと踊ってほしいよ…。

どうして年々LIVEツアーで減少傾向にあるダンス曲を、今回更に減らしてしまったのかと泣きました。

 

私はヤスが踊っているところが一番好きです。コンサートで最も息を潜めている瞬間がそれです。余すことなくあの重心の低い自分好みのダンスを見つめたいがために五万円の防振双眼鏡を買ったほどです。

 

そういう風に、上手下手・得意不得意に関わらず、担当が踊っている姿が好きな方はとても多いと思います。安田担が「ダンスが少ない」と文句を言うと、=「踊りが不得意な人がいるせいで、踊れる自担が踊れない」と思っていると言われることがありますが、違う…そういうことじゃないんや……。

 

そもそもエイトは、例えばV兄さんやJUMPちゃんのように「踊るグループ」(詳しいわけじゃないのでイメージですが)じゃないので、いっぱい踊ってくれたらめっけもん!くらいに思うようにはしています。

でもせめて二曲は!お願いだよ!!

「せめてがっつり二曲」は私なりの切望のボーダーラインです。贅沢なのかな。

 

確かにエイトはダンスグループではない。フリ揃わないし、メンバー内で身長差があるから揃ってるようにも見えにくい。日頃踊ってないのに、三十路でみんなしんどいよね。忙しくてリハの時間がないんだね。昨年エイト史上最も難易度の高いマスピ(パンフに書いてたはず)を踊って、だけど昨年より立て込んでいる今年に昨年を上回るダンスパートを消化するのは非現実的だったんだね。

踊るグループでないのはわかった。わかっていました。わかっていましたけど、でもジャニーズアイドルじゃん…!基礎があるから全然踊れるって…上手い下手じゃないんだって……

 

何でもするから、せめてLIVEツアーではまだダンスをあきらめないで踊ってください!!!チケット代倍になったっていいから踊って!!いっそまた「ブリュレ」でも妥協するから!「Explosion」で大好きなエアギターのフリはもうマスピにあげるから!「ケムリ」やんないかな〜とか夢みたいなこと言わないから!TVでダンスメドレーやってほしい〜とか寝言言わないから!という気持ちで床を転がりました。

 

 

 

◆「侍唄」以外のバラードの不在

なんだかセトリに横槍入れてばかりのこの感想まとめですが、「強く強く強く」はこのまま未披露シングル曲になりそうですね。もし今回のどこかに入れるとしたら……ヘブンリの後かなぁ……でもその後ズッコケだもんなぁ…うーん。

 

「侍唄」もそうだったけど、エイトのバラードは売れない傾向にあるので(毎回発売時期が悪いとか二種売りだとか色々あるけど言い出したらきりがないのでここでは割愛)、売れた曲と比較するとあんまり愛されない気がしてる。

でもLIVEで披露すると昇格する曲もよくあると思います。「オモイダマ」とかそうですよね。

 

今回「侍唄」以外にバラード曲がなかったのは、「元気が出るLIVE」だったからからなのかな。いやまさか…「スペアキー」はアルバム曲だし。

近年、LIVEにおけるバラード曲が3人/4人ずつのお着替えのターンを繋げる役割を果たしていることが多いですが、衣装替えも少なかったし、入れどころがなかったんだろうか。

余談ですが「スペアキー」をやらなかったことで、マシコタツロウ担の友人は死んだような顔になっていました。

 

「侍唄」は最新シングルですから、さすがにやってくれて良かったです。入れどころはこれまた違うんじゃないかなと思いましたけど(「侍唄」からの「High Sprits」もかなりジェットコースター!)、今回限りで済んでしまうのは惜しい良い曲だなと思います。

 

やらなかったと言えば「ナイナイアイラブユー」も。

私は「青春ノスタルジー」の親戚呼ばわりしてたんですが(悪意ではなく)、それはスタンドマイクで踊る+ヨコのトランペットでくると想像していたからで……やらないとは考えもしませんでした。これもいつかどこかで見れたらいいな。

 

 

 

◆「バンドサンドイッチ」の下の方

セトリで、バンド曲が前半と後半に置かれているパターンはよくありますが(それを勝手に「バンドサンドイッチ」と呼んでいます)、「侍唄」の思わず瞼を閉じたくなるような後味からのあの流れは濁流すぎた。

 

「ハイスピ」→「勝手に仕上がれ」は元気CDイチの盛り上がり曲だと思います。

実際LIVE見てもそう感じました。かっこいいの氾濫だし、ニーニー言うのもうめっちゃ楽しい!!マルのベースですごくテンションが上がる!Mステでも披露して、ドリフェスでも良いところでやりましたから、エイト的にも実力を曝け出せる勝負曲なんじゃないかと思います。

 

 

数行上で「濁流」と例えたことを追記。

さて私は、これからラフティングをするのでボートに乗って出発したばかりです。が、心の準備が済んでない内に濁流ゾーンに放り込まれて、えっ!楽しいけど!楽しいけど!ウワー!ちょっと待ってー!そして気付いたら終わっていた……みたいなことです(?)。煽りがなく落ちるフリーホールのような?

 

多分、私は、徐々に川の流れが速くなってきて向こう側にいよいよ本番のエリアが見える…来るぞ…来るぞ…キャー!!!って言うのが欲しかったんだ。じわじわのぼって、もうすぐ落ちるよー!落ちちゃうよー!って言うのが欲しかった。

 

例えてばかりじゃ意味不明なので、一緒に入ってた友人の言葉を借りて言うと、『出来れば、聴いたことのない音が聴きたかったな』です。

それはバンドへの導入のセッションを指す言葉であり、一つ二つと音が増えていくあのわくわく感。いや「ハイスピ」がまさにその導入なんですけど、既にCDで聴きまくっているから、突然のように思えてしまった。

 

曲が終わり、演出が切り替わり、衣装が変わり、フラットな状態であの低音が聞こえて来たら、自分の求めていたラフティングになっていたんでしょうけど、「WASABI」からの流れの先に今回のメインディッシュがあったことで、私はお口直しをしそこねました。それ自体はものすごく美味しかったんだけど。

 

あっ、全体的にバンド演奏の上達が私のような素人耳でもちゃんと感じられたことは、本公演のすてきなお土産でした。ジャムによる技術向上の賜物ですね。関ジャニ∞バンド上手いんだよ!!!ってお知らせして回りたくなります。

 

 

 

◆ツアーテーマと『ストーリー性』について

今回のツアーにおける「元気」って何だろうと、面倒なことも考えています。だってエイトのツアーって毎年元気だなって思うんだもん…。

仮に、笑顔や勢いやがむしゃらな感じ、パワフルさやエネルギーみたいなものを「元気」とするとしたら、それはいつもそうだからなぁ(二回目)。

 

 

そういえば、今回の舞台セット。善し悪しと言うよりは、単にシンプルだと思ったんですがどうでしょうか。

メンステの上にツアータイトルロゴがばーん!とあって、左右に長く画面が広がっていて。大階段とか、段差みたいなものも特にない潔さ。ムービングステージと、センステとバクステ。三角の外周は珍しかったのかな。付属にトロッコと気球。

あ、フロートがなかったのは少し驚きました。ここ数年はずっとあったと思うんですが、今回なかったことに意図はあるのかな?

 

個人的にはフロート好きで、パッチの時あのワーゲン風のフロートが走ったり、去年のツアーだとテーマパークがコンセプトになっていたから汽車?が走ったりして、世界感補填的役割とでも言いますか…。

 

 

 

うーん恐らく、私はエイトコンに『ストーリー性』を求め過ぎなんだと思います。つらつらと感想を書いてきて気が付きました。

 

曲やコーナーの一つ一つは良くても、総体的に捉えた時にどこか物足りなかった。起承転結がうまいこと入ってこなかった。いつもより、曲と曲の繋ぎが雑だったように感じられた。

アルバムを通しで聴いた時の満足度が高かったから、尚そう感じたのかもしれません。

 

昔と違って曲が有り余り、やりたいことをやらせてもらえるようになって、光も水も火も使い、演出の幅が広がり、見る側の目も肥えてきたと思います。いや、肥えたと言うより、意地が悪くなってきました。

実際、私は一度やったことを再提示されると不満だと思った。今回のツアーで言うところの、『2年ぶり2度目の「ライオン」のムビステ発進』ですね。「そんなすぐ同じことやっても」ってなったやつです。

 

曖昧な例えですが、私はLIVEに『ストーリー性』を求めるあまり「ライオン」を見て「この展開こないだ読んだな」となり、終盤の「LIFE」で「あ〜やっぱりこういうトリックだよな」となり、「韻踏ィニティ」を見て「えっこの人こんなあっさり殺しちゃうの?」となり………もう自分が面倒くさいんだなぁと改めて分かりました。

ツアーに対する意識をこじらせすぎたし、そしてこれからもオタクである限りは、こじらせてツアーを巡るんでしょうね…(書いてる内に諦めがついてきました)

 

 

 

 

……なんですが。

ちょっとストーリーが合わなかったかな?って時、そのしょんぼり感を埋めてくれるものが他にあると思っています。構成が好みでないと思ったツアーは他にもありましたし。セットがシンプルなだけで公演がつまらないなんてことはありません。

 

埋めてくれるもの、それが十分でなかった。だから「楽しかったけど、なんかもうちょっとほしい」になった。切り取って見るといいのに、総合的に見た時の相乗効果があまり起きなかった。

 

私としては、エイトの『全力感』ですかね。

その不足を感じてしまったのは、今回ダンサーさんがいなかったせいでもないし、セットがシンプルだったせいでもなく、単に「いつもの初日以上に練習が行き届いていない」という簡単な理由。もっと素晴らしい彼らの全力感を私は知っているんです多分…。

 

誰がどうとまで覚えてませんけど、歌詞抜けや間違いも多かった。近年力を入れていたダンスパートがあっさりしていたのも、先にダンスについて言及した通りきっと練習する時間があまりなかったんだと勝手に思います。

 

 

 

 

◆そして辿り着く「忙しいんだね」という結論

うっすら気付いてたけど、やっぱりそうなんですよね。

映像があっさりしているのも、ダンス曲が少ないのも、仕上がりが悪い部分があるのも、モニターで歌詞見まくっているのも、忙しくて時間がないからだ……ジャムのように作業量の多いレギュラーもあるし、他にもたくさんお仕事しているし。

きっと今が、関ジャニ∞史上最も忙しい中でのツアー……。47とは違うベクトルの多忙。

 

だから「しょうがないよね」と私が妥協するのは、正規のチケット代と手数料を払ってコンサートを観ている身なので違うと思いますけど、エイトが今かなり忙しいんだと言うことが本当によくよく分かりました。そういう初日だったのでした。

(かと言って毎年の初日が完璧というわけでもないですが……)

 

 

なるほど、こんだけ忙しいと、ツアー初日に不十分がこんなに滲み出るのか。これはどうにもならないことなのかな…。

でも、レギュラー番組もその他のお仕事も、一つも減ってほしくないに決まっています。数字が取れない呪いにかかっていることがとても悔しい。彼らの実力がもっと世間に認められてほしい。

でもでも、LIVEだって更に全力でやっている姿が見たいです。もっとできると思うんです……もっと素晴らしい公演ができるグループだと思います。

 

 

最後の挨拶、今回はすばるでしたが、メンバーを代表した最後の挨拶ですから、極端な話メンバーの総意だと考えた場合はちょっと寂しさもありました。

すばる担の友人も同じような理由でなおさらしょんぼりしていましたが、口に出すことにはその場の勢いとか空気感とかもありますから、そんなに深く考え込む必要はないとも思っています。決して「できないことをやらない=努力をしない・向上心がない」と捉えたわけでもないです。

「できることを全力でやって」、それでいてやっぱり「できないことにも挑戦してほしい」し、あわよくば「できないこともできるようになってほしい」。そういう歌を沢山歌っているエイトだからこそです。

 

エイトはだんだん年をとっていくのに…そしてどんどん忙しくなるのに、常に過去よりも素晴らしいものを求めるのは正しいのかどうか分かりません。でも、我々オタクだって、仕事して、年を重ねる程どんどん仕事量が増えて任される事も大きくなって、それでも徐々に慣れていくために励むわけで???

 

 

 

何を言いたいんだか混乱してきましたが…

初日はスタートラインですから、ここからオーラスに向けてどんどん良くなっていくことは分かって(信じて)います。もっと忙しくなる年末年始に、もっともっと全力で歌って踊って演奏してくれるツアーに成長してくれることを楽しみにしています。

 

 

自分が「なんか」を抱いた理由は一応解決しました。結局ツアーにおける「元気」がぼんやりとしたままなので、オーラスが終わった後には、それが見つかっていたら良いなと思います。

 

ちなみにアンコール前、一緒に入っていた友人たちと「おい!今回無責任歌ってないぞ!」 とざわついていたら、気球タイムで見事に流れてきて爆笑いたしました。

 

 

それでは、もし長々とお付き合い下さった方がいらっしゃいましたら、誠にありがとうございました。